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Re: どうぶつ村の15日間(自作小説) ( No.8 )
日時: 2013/08/11 20:45
名前: 名無し ◆V8yTrwtn.A (ID: 10Uu3dBQ)
参照: アク禁解除

3日目(8月13日)


時計は午前0時08分と表示されている。なぜ目を覚ましたか自分でもよく分からない。ただなんとなく・・・。

しかし何かおかしい。ここは・・・何処だ?
見覚えの無い部屋。置いてある椅子やテーブルが自分の家のものとは違う。カーテンの色も異なる。


零杜「なんだ?此処は何処だ・・・?」

少し歩いてみる事にする。自分以外に誰も居る気配がない・・・。


零杜「うぅ、薄気味悪い」


見知らぬ室内を彷徨い続け、気が付くと零杜はバスルームと思しき部屋へ辿り着いていた。中を覗いてみた。
タイル張りのバスルーム。だがおかしい・・・。

バスタブ周辺のタイルだけが赤く染まっている。


もしや・・・。



思い切って零杜はバスルーム内へ入った。
零杜はこの時死体があるのではないかと思ってバスルーム内へ入った。



そこには・・・・・・・・・









































零杜「何だよ・・・全く」





死体の姿は無かった。


だとしたらこの赤い染みは何だ・・・・?



その途端、後ろで声がした。咄嗟に振り向くとそこには人影があった。

男と思わしきその人影。暗くてよく見えない・・・。

外から白い月が室内を照らしており、バスルームの姿は鮮明に見えたが、その人影の顔はよく見えなかった。

零杜「・・・誰だ」

おそるおそる訊いてみる。するとその男は


「君の友達さ」


そういってバスルームの中までにじり寄って来た。

零杜「・・・頼之?」

その声は確かに頼之であった。
男の姿は段々と顔も鮮明になってくる。



零杜「・・・・頼之」



その顔は完全に頼之であった。
すると頼之はこう言った。



頼之「おい、後ろを見てみろよ」



おそるおそる後ろを見るとそこには変わり果てた斉藤弘樹がバスタブの中に入っていた。



零杜「うわああああああああああああああああああ!!!!!!」

零杜は叫びながら逃げ出した。


さっきまでは無かった筈の死体。あの赤い染みの正体は弘樹の血だったのか・・・?


必死に逃げ回ったが、室内は暗くて障害物がよく見えない。すると突然証明が点いた。

途端に目の前にドアが現れた。

零杜はドアノブを回した。




零杜「くそっ、何で開かないんだよ!!」

すると内鍵が掛かっている事に気づく。零杜は内鍵を急いでまわし、ドアを開いた。


頼之「2人目のお客さんは君か」


ドアを開けた目の前には頼之が立っていた。その手にはナイフ・・・。




頼之「うおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!」



狂ったようにナイフを振りかざしてくる頼之。その形相は鬼の様であった。


零杜「やめろ!!!!!!」


叫んだ零杜はそこで目を覚ました。見ると元の零杜の部屋に戻っている。

唖然とする零杜。さっきのは夢だったのか・・・・?


しかし気味が悪い夢である。頼之が自分に向かってナイフを振りかざし、半狂乱で襲ってきた。そして頼之の”あの言葉”が気になっていた。





「2人目のお客さんは君か」







2人目の・・・お客さん?
まさか・・・


1人目のお客さんは斉藤弘樹で、それを殺したのは頼之。そして次は・・・自分。





鳥肌が立ってくる。時計を見ると午前1時14分。あれから1時間程過ぎている。




零杜「なんだよ・・・厭な夢見ちまったなぁ」




今夜はなかなか眠りに就けなかった。












―4日目に続く