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Re: 男子禁制!女子の秘密トークルーム ( No.41 )
日時: 2016/02/17 11:38
名前: Freesia ◆Qml2qThwNQ (ID: DZJdcZOC)
参照: (ユーザー名なし)

>>40
マルテンサイトは学説上数万年で滅びるというが、かといって刃物はそれで切れ味を失うのか?
という疑問を持ったことはおそらく貴方もある筈だろう
刃物は鉄である。鉄は化学反応の因子を遮蔽すれば半永久的に保存がきくということもあって、こうした金属製品をコレクションする人間が多いが
この「永遠」の可能性に魅了されてコレクションしていたのに性質が失われ、道具としての機能を喪失するようでは幻滅ではないかとおもう人も多いだろう
そこで俺は考えた。「もしかすればマルテンサイトを失ったところでトルースタイト的な共析組織になれば、切れ味を失わないかもしれない」と
マルテンサイトは固溶体である。セメンタイトのような化合物とも、パーライトなどの共析組織とも違い、分子のあいだに炭素原子が割り込むようなつくりである。
この組織が最終的に分解されるとどうなるかイメージしてみれば、もう俺のなかでの答えが見出されるのは早かった
「マルテンサイトの炭素量が2.77ということはこれが散らばるには一粒につきかならず複数に分散する。ならばもしかしたらトルースタイトなんかよりもっと細かい組織になるかもしれない」と

セメンタイトとフェライトに分割されたところでその硬度差の分布がかわらなければ、硬度計による変化を観測できない程度かもしれない。
だが研磨の最中はフェライトが優先的に摩耗したりセメンタイトが脱落するすることでのこぎり状の刃がつく、っておいおいまてよって話だ
これはつまり、例えば甘切れが特徴的な青紙が「 白 紙 1 号 と 同 様 の 切 れ 味 」を発揮する可能性さえあるということだ。
むしろマルテンサイトが消失することによって逆にそんなよりよいことが起こるなら、何も恐れることなどないではないか!という話だ。
むしろこうやって何十万年放置されることで鋼の質がよくなったらそれこそお宝だ。黄昏の時代を生きるものたちに時効に時効をへて完全に安定した品質となった日本の調質鋼を是非とも提供したいところである。

ということを言いたかった。